クロス職人の坂口です。
今日は和歌山市善明寺のN様邸のLDKの天井、壁のクロスの張り替えでした。(*^-^*)
今回、新築から初めての張り替えでした。壁紙が黄色く変色していました。
この変色には様々な原因があります。
まず「塩分濃度が高く、粒子の細かい壁紙の接着剤が使用されている事」これは安価な接着剤の使用の際に多く見られます。
ほとんどの壁紙には通気性があり、壁紙の表面に接着剤の成分が上がってきます。
粒子が細かいと壁紙の表面に接着剤の成分が上がってきてしまうわけです。
その接着剤の変色が壁紙の汚れにつながるわけですね。
表面に通気性の無い「汚れ防止や、スーパー耐久性」の壁紙などは、継ぎ目の部分にだけ変色が見られたりしますね。(*^-^*)
職人さんなら何となくわかると思うのですが継ぎ目の部分だけ黄色く変色しているアレです。
それ以外の変色の原因を簡単にまとめてみました。
①ベニヤ下地の灰汁による変色
現在の新築住宅の壁の下地材は石膏ボードが主流ですが、昔の家はベニヤ板を用いていました。
その際、灰汁止め処理を行わずクロスを張ると、経年で木材の灰汁が壁紙の表面に浮き出てきて茶色い汚れのようなものがまだらに発生します。
②カビによる変色
湿気、雨漏りなどにより発生した下地材からのカビが、壁紙の表面に浮き出てくる場合があります。
これは根本的な解決が必要で、そのまま放置するとカビによる接着剤の成分の破壊、壁紙の剥がれ、カビの胞子による健康被害が懸念されますので、早急に対策が必要になります。当社に是非ご相談ください。
③木製の掲示物(額等)の灰汁が壁紙の表面に付着し変色
絵を飾る額を壁に掛けられる方がいますがこれも要注意です、額の裏が薄ベニヤでできている場合、壁に密着して絵を飾っていると
その薄ベニヤの灰汁が壁紙の表面に付着してしまいます。額はの裏はベニヤ板で無い物を選びましょう。
僕は様々な現場を調査していますが、壁紙の変色や剥がれについては原因を突き止めるが難しい場合があります。
その当時壁紙を張ったクロス屋さんと会って話できれば、楽なんですけどね・・・(;´∀`)