クロス職人の坂口です。(/・ω・)/
今回は全国のクロス職人さんにむけて発信します。
先日は大阪にてウォールボンド工業の講習会に参加したことをブログに書きました。
たくさんの人たちが自分の時間とお金を使って参加されていました。
ものすごく腕の立つ職人さん、インスタで有名な方も参加されていてこの講習会の注目度が伺えます。
皆さんに質問です。
このような勉強会で得た知識を全国のクロス屋の皆様はどのように活用していますか?
僕はこの講習会で得た知識は、日々の施工にはもちろん活用しますが、もう一つあります。
お客様に何を聞かれても納得してもらえる説明する力が欲しくて参加しています。
壁紙施工は省こうと思えば省ける工程が結構ありますよね。そして省くことによって工事が簡単になります。
①例えばモルタル下地にシーラーせずに貼ったところで、張った翌日は何もなく綺麗に仕上がっている、でも何年後かに剥がれてくるリスクがある。
②ジョイントのカッターの力加減が強すぎて何年後かにボードが割れてきてしまう、でも貼った翌日には綺麗なままですよね。
③壁紙が分厚ければ下地の凸凹がでないから、下地処理せずに張る。それなりに綺麗に張りあがる。
このように職人さんの「手抜き工事」は経年と共に顕著に表れてくるものもあり、壁紙の裏側に潜んでいるものなので
お客さんは、クロス屋さんの腕の良し悪しがみえにくい部分もあります。
それが見積り調査時に、お客様にすべてのこのようなリスクを説明できる営業マンが居たらどうでしょう?
作業工程の説明、接着剤の説明、シーラーや下地処理の大切さ、ジョイントの力加減、お客様の質問にも0か100かで答える。
すべてが自分を守る防具にもなるし武器にもなります。
僕が下請けで仕事を頂いている内装工事店の方たちも、そこまで深く壁紙のことについて勉強しているわけではありません。
結局みんなその「壁紙張り替え」というカテゴリに対して、知識不足、経験不足な方が多いんですよね。
だからお客様にしっかり説明できない。ぼんやりとした施工方法で突っ走るのは危険なんです。
お客様に不満を持たれる原因にもなります。
僕は職人でありながらお客様に直接仕事を頂くことが多い少し稀な存在かもしれませんが、
今後このような職人兼営業マンは多くなってくるでしょう。専門職が尖る時代がもう近くまでやってきています。
今やインスタグラムやSNSで個人で発信している方も沢山おられます。そしてお客様も気づき始めています。「職人に頼むのが一番安心ではないか?」と。
職人に依頼して利益を上げる内装工事店の方ほど競争の激しいこの業界で生き残るためには、今回のような勉強会に参加し、しっかり顧客や元請けさんに説明できる力をつけてほしいと感じています。
職人さんに施工方法を現場その都度聞いているようではただのブローカー(中抜き業者)と変わりありません。
しっかりと知識を身につけて差別化を図り付加価値をつけて、薄利といわれるクロスでもしっかり利益を出して、職人さんを黙らせるくらいの内装工事店になってほしいです。