ベニヤ板の灰汁を止めるシーラーの話

クロス職人の坂口です。(^^♪

今回は、ベニヤ板の灰汁のお話です。

クロスを貼る下地材は現在の新築住宅では「石膏ボード」が一般的ですが、

一昔前までは木材の薄板を何層にも重ねて製造された「ベニヤ合板」も頻繁にクロス下地に使用されていました。

壁紙張り替えの現場に行くと、そのベニヤ合板の灰汁(アク)に遭遇することが多々あります。

木材には必ず含まれているこの灰汁は、なんの処理も行わず上から壁紙を施工すると経年で必ず壁紙の表面に変色が見られます。

壁紙を貼った時点で表面に出てくることもありますが、大抵貼ってすぐは灰汁の症状は確認できません。

職人さんですらこのベニヤ合板の灰汁止め処理はしない人が大半を占めます。

それはもともと、灰汁止めという概念がない職人さんが多いのと、コスト的な問題などが関係しています。

 

ベニヤ合板の灰汁止めは当社クロスエスではウォールボンド社の「シーラーセットアップ」を使用します。

極東やサンゲツからもOEMで同商品(極東産機HIシーラーSETUP)(サンゲツSAシーラー)が販売されています。

その他メーカーの灰汁止め効果が期待できるシーラ―はヤヨイの「シーラー100」が代表的ですね。

このシーラーセットアップは下地にしっかり浸透し、「灰汁止め、吸水調整、接着補強」の効果がある万能シーラーです。

希釈率はしっかり守らないといけません。原液で塗りたくるのは絶対ダメ。吸水率が極端に悪くなり、壁紙の剥がれの原因になります。

水2、シーラー1の割合で希釈します。常に軽量カップで測ります。

このシーラーはダイノックシートなどのプライマーにも使用されています。

このシーラーの難点は、乳白色ののシーラーに比べ、硬さがなく、シャバシャバでポタポタこぼれて塗りにくいので、このシーラーを塗る際にはコロコロ転がすローラーではなく͡コテバケを使用します。

 

灰汁止めのシーラー塗布は非常に手間のかかる作業ですが、お客様の10年後の壁紙の変色に大きく影響してきます。

和歌山の壁紙張り替え専門店クロスエスは1級壁装技能士の意地とプライドでお客様に良質な壁紙施工をお届けします。

ぜひ現地お見積り調査をご依頼ください。(^^♪

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