クロス職人の坂口です。(^^♪
今回は壁紙の継目の処理、(ジョイント)についてのお話です。
92㎝幅の壁紙をいかに目立たないようにつなぎ合わせるか・・・
壁紙の継目の処理は、職人さんにとっては一番気の使う難しい作業です。
壁紙は接着剤を塗布した瞬間に横幅が全体の約2パーセント伸び、継ぎ目を処理した後、わずかですがそれ以上に縮みます。
その誤差がジョイントの透き間になって見えるわけです。これを「目透きする」といいます。
目透きは髪の毛1本分程度の透き間の事ですね。
カッターの角度や力加減、ローラーの抑え方、クロスの種類によっても透きやすい、透きにくいクロスがあり、
目透きが発生する理由は様々な要素が絡んできます。
2021年4月、神奈川県にお寺の金箔研修に行った際、師匠には壁紙のジョイントについてもいろいろと教わりました。
接着剤の選定、副資材のカットテープ、下敷きテープの幅、
継ぎ目が透きやすい天井のジョイントの透かないやり方など理屈からすべて教わりました。
こういった細かい技術的な部分は先人たちの学びであり、その点からも自分からの発信は避けますが、
現場で一緒になる和歌山の職人仲間達には少しずつ浸透しています。
これを教えたベテランの職人さんには「俺の30年のキャリア返せ」と言われました。(笑)
それほど衝撃的だったようです。
職人さん達には、差別的優位性を図れるその技術を安易に他人に教えることなく、
学びたいと思う向上心のある職人さんや、今後を担う若い人に伝えてほしいです。
皆様のご自宅の壁紙の継目を自分の目で確かめてみてください。
90㎝の幅のピッチで「あ、ここで継いでるな」っていうのがわかると思います。
よく見ると透き間がほんのわずかですがあると思います。
この方法でジョイントすると職人の自分でもどこで継いだかわからなくなるくらいジョイントは透きません。
和歌山の壁紙張り替え専門店クロスエスは、ジョイントの仕上がりに自信を持っています。
お見積りは無料で現地までお伺いいたします。お気軽にお問い合わせください。(*^-^*)