クロス職人の坂口です。(#^^#)
今回はクロス職人の必須アイテム「カッター」についてお話します。
クロス職人はとにかくカッターの刃をポキポキ折ります。そんなに折る必要ある?っていうぐらい折ります。(笑)
カッターのメーカーは「貝印」「OLFA」「NT」などがありますね。
カッターの刃には黒い刃と銀色の刃があって僕らの業界用語では「黒刃」「白刃」と呼びます。
この黒刃と白刃の違いを一言でいうと「切れ味重視の黒刃、耐久性のある白刃」といったところでしょうか。
クロス職人は作業はすべてカッターの力加減が重要です。枠の切りつけ、クロスの切りつけ、綺麗なお部屋をつくるお仕事なのにカッターで傷まみれにしてしまっては元も子もありません。
継目処理の際にはカッターを入れすぎると下地の石膏ボードが割れてしまい、経年でへの字に曲がってきてしまいます。
石膏ボードにカッターの刃を入れすぎるのは特にご法度なんです。
僕が使用しているカッターの刃は「白刃、黒刃」の2刀流。
継目処理の際は、切れ味を追求した黒刃、そのほかの切りつけは「耐久性の白刃」です。
師匠に教わったのは、「白刃は刃物の先生」という事です。
耐久性はあるが切れ味が劣る白刃は正しく使用しないと切れない。
包丁と同じで、「刃を寝かせて切る」これが基本です。そうすると自然と指先の感覚、力加減が養われていきます。
力なんていらないんです。これを意識しだしてからというもの、カッターの刃を折る頻度が非常に少なくなりました。
職人の皆さん、白刃で自分の感覚を今一度、確かめてみるのはいかがでしょう?