クロス職人の坂口です。(*ノωノ)
今日は引き続き有田郡湯浅町でEBクロスのリコール案件。階段室のクロスを張り替えました。
階段室は窓にカーテンやブラインド等を設置しないご家庭も多く、壁紙が紫外線の影響を受けやすい箇所です。
壁紙が紫外線の影響を受けるとどんな弊害があるのかというと「壁紙の変色(黄ばみ)」「壁紙が剥がしにくくなる」この2点ですね。
通気性のあるクロスはすべてこういった現象が起こります。布地のクロス(ドレープ)珪藻土クロス、吸放湿クロス、通気性クロスなどが紫外線の影響を特に受けやすいです。
そして今回は劣化したEBクロスという事もあり、紫外線を多く浴びた2階の廊下などは剥がし作業が進まず、かなりの労力を割きました。
EBクロスの工事は比較的人員の配置に余裕を持たせて施工計画を立てます。
こういったイレギュラーなことが起こりうることを想定しています。
今回は4人がかりで8時半から17時半までみっちり時間を使いました。ギリギリでしたね(-_-;)
剥がし作業をしている際、気になる汚れがそこら中にあります。↓
皆さんのご自宅にこういった「原因がわからない茶色い汚れ」ありませんか?
これ実は・・・壁紙の糊の変色なんです。新築の際、施工したクロス職人さんの責任になります。
でも貼ってすぐはこの変色は出てきません。塩分濃度の高い糊は経年でこういった変色が見られます。この汚れは固く絞ったタオルで水拭きすれば大抵取れます。でも階段の高所にこの汚れがあると一般のお客様は汚れを拭き取る術がなく、壁紙がずっと汚れたまま生活しなければなりません。
糊の話については以前の記事にありますのでご覧ください。かなりマニアックな内容です。→過去記事はこちら
明日は職人仲間にEBクロスの現場を任せて、僕は阪南市の新築アパートにて作業です。そろそろお休みが欲しい。(-_-;)