ク ロス職人の坂口です。(^^♪
皆さんのお家に「不自然な壁紙の剥がれ」はありませんか?
実は僕、クロスのことを勉強していく中で一つの答えにたどりつきました。
それは… 壁紙の剥がれの原因は経年劣化ではなく、施工不良によるもの が9割を占めていることです。
今日は「なぜ壁紙が剥がれてくるのか」その原因を分かりやすく解説していきます。
1. モルタル(コンクリート)壁にクロスを張っている
モルタル壁にクロスを張るときは、適切なシーラー処理と継ぎ目部分への和紙テープが必須です。
これを怠ると剥がれが起きてしまいます。
実際に一昔前はそういった手抜きの施工が存在しました。
剥がれた部分からクロスは硬化してしまい、
いくら糊やボンドで押さえても元通りに戻りません。
厄介なのは、施工直後は綺麗に収まって見えること。
半年〜1年後くらいから少しずつ剥がれが始まります。
僕達がクロス張替を依頼していただけるケースで多い理由の一つです。
2. カットテープの抜き忘れ
これもよくあるケースです。
クロスを張るとき、継ぎ目処理に「カットテープ」というものを使いますが、
職人さんが外し忘れるとその部分だけスッと剥がれてくる現象が起こります。
もし1箇所だけ真っ直ぐに不自然な剥がれを見つけたら、壁紙の裏側を確認してみてください
。青かオレンジのビニールテープが見えたら、それが原因です。
3. 古いクロスを剥がさずに新しいクロスを張っている
基本的にクロスは「糊」で張るため、水分を吸収しない下地には接着しません。
つまり、塩化ビニル製のクロスの上に新しいクロスを張っても、糊は浸透せず接着できないのです。
例外として糊の浸透する「紙クロス」の上ならそのまま張っても接着しますが、
基本的には古いクロスを剥がすのが鉄則です。
表面が油汚れなどがある場合も、油が糊の水分の浸透を妨げ、接着不良を起こすケースも実際に報告されています。
4. ペンキの上にクロス
ペンキが塗られた壁にクロスを張る場合も、適切な下地処理が必要です。
シーラーやプライマーで処理をせずに施工すると、やはり剥がれの原因になります。
5. 糊の塗布量が薄い、または糊の性能不足
継ぎ目部分だけ浮いている箇所が多い場合は、
施工時の糊の塗布量が少なかったり、接着が弱い糊を使っていた可能性があります。
クロスの種類によって適切な糊の強さ・量を変える必要があり、
そこには職人の知識と経験が問われます。
6 パテの上で継ぎ目処理
クロスを張る際には、必ず「パテ材」という下地処理材を使用します。
パテで継ぎ目を処理した上にクロスを施工しますが、この工程が思わぬ剥がれの原因になることがあります。
剥がれが起きる主なケース
-
接着性の弱いパテを使用した場合
クロスがあまり接着しないパテを使うと、その部分に継ぎ目を持ってきたときに剥がれが発生しやすくなります。 -
パテごと浮いてくる場合もある
- 石膏ボード下地:パテとの相性が良く、しっかり密着するため剥がれることはほとんどありません。
- ベニヤ板下地:パテとの相性が悪いことが多く、時間の経過や湿気の影響で「接着不良(層間剝離)」が起きやすいのです。その結果、継ぎ目のしたからパテごと浮いてしまい、クロスも一緒に剥がれてしまいます。
クロスの剥がれは、9割が施工不良!
残りの1割は雨漏りや湿気によるカビなどの外的要因。
築30年のお家でも、壁紙が綺麗に保たれていることがあります。
それは、当初の職人さんが丁寧に施工してくれていた証拠。
壁紙の剥がれを見つけたとき、ただ「古いから仕方ない」と思うのではなく、
原因を考えることで次の張替えをより良いものにできます。
クロスエスでは、原因を見極めたうえで最適な施工を行い、長く美観を保てるお部屋づくりをお手伝いしています。
クロスエスは和歌山市新通にあります、壁紙張り替え専門店です。
皆様からの工事のご依頼お待ちいたしております。