職人業界の未来の為に。戦略にも「ゼロイチ」を

「ゼロイチ」

 

まさに0から1を創り出すというビジネス用語。

この建設業界、僕たち職人さんの間では聞きなれない言葉ですよね。

しかしよくよく考えてみると、職人さんは毎日ゼロイチに近い作業を行なっていると感じています。

 

自分の技術を、自分なりの考えで、オリジナルの施工方法なんかを試してる。

こういうやり方なら、10分短縮できる。

こういうやり方ならより綺麗に仕上げることができる。

これも小さなゼロイチです。

 

先日、職人仲間が自身が経験したことのないチャレンジを行いました。

僕は正直それを聞いて、すごく嬉しかった。

1歩を踏み出せた瞬間です。

 

僕は単純に、新たなことにチャレンジする姿勢が好きです。

そこで失敗しても、次の打開策を考えられるし、チャレンジすることで

初めて見る景色がある。

その気持ちと行動が大きく自分を飛躍させるからです。

 

僕は毎日、正直失敗ばかりです。

僕が憧れるイチローさんの言葉に、

「いかに無駄なことをするか、小さなことを積み重ねるか。」という言葉があります。

とにかく失敗から学ぶことが多い。

自分が突っ走りすぎて、周りの人を傷つけてしまったことも、反省することもありましたが、それも含め自分の大きな経験となっています。

 

話は戻りますが、

この建築職人業界は「戦略」という観点で言うと、ゼロイチの意識は薄いと感じています。

腕がいい職人さんも、工務店の段取りに振り回され、安い単価で買いたたかれ、

自分のパフォーマンスを最大限生かせない環境が生まれています。

 

実際に「職人さんに直接工事を依頼したい」というお客様は多くいます。

しかし個人の職人さんは探しても出てこない。

けっして安価ではない、リフォーム工事を「どこにどう頼んでいいのかわからない」と答える方が

僕が関わるお客様の中にも3人に1人はいらっしゃいます。

みなさん、迷ってるんです。

 

僕の独自の見解にはなりますが、「リフォーム」というカテゴリでは、

この先10年で必ず、職人さんに直接依頼をかける個人のお客さんがどんどん増え続けるはずです。

これからは「個」が強い時代。

誰でも発信出来るし、チャンスがある。

コスト面、知識面では職人さんに直接の依頼が圧倒的に有利。

仲介業者も省かれますし紹介料という無駄なコストがかからない、なのでお客様にとってもメリットが大きい。

あとは職人さん側が、営業スキル、接客サービスを学び、ご依頼から支払いまでのシステムを構築すれば個人の職人さんもしっかり戦えるし、そして自分の得意とするジャンルに尖りさえすれば必ず勝てます。

 

3年前、僕は自社の壁紙張り替えのホームページを作って、エンドユーザー様から直接のご依頼をいただくまでに多額の資金と労力と時間を割きました。必ずゼロをイチにしてやるという気持ちでした。

最初にお客様から問い合わせをいただいた時は、嬉しくて嬉しくて飛び上がるほど。

 

しかし喜びは一瞬でした。

 

初期のホームページは月10件の問い合わせを見込んでいましたが、半年に2件から3件の問い合わせがある程度。ゼロイチは達成したけど、今度は1を10にする必要があるなと感じました。

 

1年半前にホームページをリニューアルし、毎月少しずつお客様の問い合わせも増えてきています。

ご依頼の流れをシステム化できるよう少しずつアップデートしています。

3年前の自分と比べると、現在の自分。かなり成長している実感はあります。

毎日慣れないことばかりなので、脳疲労でしんどい部分も多いです。

でもその積み重ねが結果として現れていると感じています。

 

今年度は10の状態にいち早く到達。

そこをまず強固で安定的なものにして、来年20にできるように尽力していきます。そのために来年度のビジョンが大切。しっかり仲間たちに僕のビジョンを語れるように示していきます。

 

今後エンドユーザーさんから直接の依頼を請けたい職人さんたちのいいロールモデルとなれるように頑張ろ!

CONTACT

壁紙張り替え・クロス張り替えについてのご相談は、
お電話またはこちらのお問い合わせフォームより
気軽にご相談ください。