見習い小話②壁紙の歴史

こんにちは、クロス屋見習いのこうちゃんです。

今回は壁紙の歴史についてまとめてみました。
普段はなんの意識もせずそこにある壁紙ですが、どんな歴史があるのでしょうか?一緒に見ていきましょう

壁紙は古くから人類の住居を飾るために使われてきた装飾材料です。
その歴史は古代まで遡ります。
紀元前200年頃に中国で最初に壁紙が登場しました。
当初は絹や紙に手描きされた花や動物の模様が使われており壁紙は富裕な家庭で贅沢な装飾品として愛され
中国から他のアジア諸国に伝わりました。
なんと壁紙の起源は中国なんですね!そもそも「紙」の起源自体が中国にあるので当然かも知れませんね。

壁紙がヨーロッパに伝わったのは8世紀から9世紀のことで、アラブ商人たちがイスラム美術を含むさまざまな文化をもたらしました。
14世紀にはヨーロッパの一部で壁紙が作られるようになりましたが、当初は豪華な寺院や宮殿の装飾に限られていました。

16世紀に入ると、壁紙はヨーロッパの上流階級の間で人気を博しました。フランスやイギリスでは、美しい模様や金箔を使った豪華な壁紙が広く使われました。
18世紀に入ると、技術の進歩により壁紙の生産が大量化され、一般の家庭でも手頃な価格で手に入るようになりました。
わりと最近になるまで上流階級の嗜好品といったイメージだったようですね。

19世紀に入ると、産業革命により壁紙の生産がさらに進みました。
機械で大量生産される壁紙が登場し、デザインも多様化しました。
ヴィクトリア朝時代には、豊かな色彩や華やかな模様が特徴で、庶民の間でも広く愛用されました。

20世紀に入ると、アール・ヌーヴォーアール・デコなど、新たなアートスタイルによる壁紙が登場しました。

また、テクスチャード壁紙やフォイル壁紙などの新しい素材も開発されました。

現代では、デジタル印刷技術の発展により、よりリアルな写真やアートを再現する壁紙が作られています。

さらに、環境への配慮からエコフレンドリーな素材やリサイクル壁紙が普及しています。

壁紙は歴史を通じて進化を続け、住居の装飾やデザインに欠かせない重要なアイテムとなっています。

豊かな歴史を持つ壁紙は、現代のインテリアにも魅力と彩りを添えています。

 

ということで今回は壁紙の起源についてまとめてみました。

思ったよりも古い時代からデザインを楽しむ装飾品として活用されていたということで

今も昔も変わらない部分があるのだなと感じました。

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