賃貸住宅 床リフォーム|クッションフロアを敷き込むだけの施工

こんにちは。クロス職人の坂口です。( ^ω^ )

先日は、和歌山市手平にある戸建て賃貸住宅で床のリフォーム工事を行いました。

施工内容は「クッションフロア(CF)の施工」ですが、今回は通常とは異なる、少し特殊な方法を採用しました。

賃貸リフォームの難しさ


賃貸住宅のリフォームは、持ち家とは違った独特の難しさがあります。

最大の理由は、**「原状回復の義務」**です。

入居者が勝手にリフォームしてしまうと、退去時にトラブルになるケースも少なくありません。管理会社やオーナーさんからの承諾を得た上で、退去時にしっかり元の状態に戻せる工事であれば問題ないのですが、これがなかなかハードルが高いのです。

たとえば「貼って剥がせる壁紙」。賃貸OKと宣伝されている商品もありますが、実際には注意が必要です。

既存のクロスや下地の状態によっては、剥がした際にクロス表面が破れたり、下地がめくれたりするリスクがあります。しかも壁紙メーカーは「きれいに剥がせる保証」をしていません。結果的に退去時に補修費用を請求される…なんてこともあり得ます。

今回の現場は「床」ですが、考え方は同じです。接着剤や両面テープで固定してしまうと、退去時の原状回復が難しくなる。そこで僕たちが選んだ方法は—— 敷き込むだけの工法 です。

なぜ「敷き込むだけ」なのか


通常、クッションフロアは専用の接着剤を使い、床全面に貼り付けます。

しかし、今回のお宅の既存床は「無垢材」。

両面テープやマスキングテープを使った施工もよく紹介されていますが、実は剥がす時に「変色」や「木の表面を傷つける」リスクが高いと判断しました。

そのため今回は、あえて固定せず「床に敷き込むだけ」の方法を選びました。

「え?敷くだけなら素人でもできるのでは?」と思う方もいるかもしれません。

しかし実際には、これがなかなか難しいんです。ズレや継ぎ目処理など、プロの技術が試されるポイントが多くあります。

 最大のポイントは「継ぎ目処理」


クッションフロアの施工で難しいとされているのは

「ジョイント(継ぎ目)」です。

通常はシーム液という専用の接着材で処理しますが、シーム液は下地の床まで到達してしまう可能性があるため、今回は床を汚さないよう、別の方法を取りました。

使ったのは「内装気密テープ」。

シーム液が下地に付着するのを、

このテープが受け止める役割を果たしてくれます。

もともとはクロスのクラック防止などに用いられる資材ですが、これを裏側に仕込むことで、床を傷つけずにジョイントを美しく納めることができました。

剥離紙が真ん中で分かれているので、片側ずつ施工できるのも大きなメリット。

プロの床職人さんからも「これはファインプレー」とお褒めいただいたほど、裏側でCF同士を接着しやすく、仕上がりが良かったです。

 今回の施工事例

施工したのは 8帖と6帖のお部屋。

8帖の部屋の仕上がり写真を撮るのを忘れた💦

仕上がりは接着剤で貼ったものと遜色のない完成度で、

お客様にも大変ご満足いただけました。

「賃貸だけど部屋の雰囲気を変えたい」

「床の色や柄を替えてイメージチェンジしたい」

そんな方に、今回の方法はおすすめです。

 DIYとの違い


最近はYouTubeなどで「DIYでクッションフロアを敷いてみた」という動画も多く見かけます。

確かに一見簡単そうですが、実際には以下のような違いがあります。

  • 部屋の形状に合わせた正確なカット 
  • 敷くだけなので温度による伸び縮みも計算に入れなければいけない
  • 継ぎ目処理の精度

これらはやはりプロならではの経験が必要です。

「簡単そうに見えて実は難しい」——それがクッションフロアの床リフォームなんです。

 賃貸でもリフォームはできる!


賃貸物件のリフォームは、

  • 管理会社やオーナーの承諾
  • 退去時の原状回復
  • 施工時のリスク管理

この3つが大きなポイントです。

「貼って剥がせる壁紙」や「敷くだけのクッションフロア」は、うまく使えば賃貸でもお部屋の雰囲気を大きく変えることが可能です。

ただし、リスクを理解したうえで、プロに相談することをおすすめします。

和歌山・大阪でクロス張り替えやリフォームをお考えの方は、ぜひ一度ご相談ください。

クロスエスは、国家資格1級壁装技能士が在籍する、職人直営の専門店。安心してお任せください。

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