クロス職人の坂口です。(^-^)
このブログでもたびたび登場している「ウイリアムモリスの壁紙」。
新築やリフォームで一度は検討されたことのある方、多いのではないでしょうか?
特に和歌山や大阪でも、
ウイリアムモリスの壁紙を取り入れたいというご相談をよくいただきます。
ただ実際のネットでの施工事例を見ていると、「このお部屋にはウイリアムモリス、ちょっと合ってないかも…」と
感じることも正直あります。
先日UPしたYouTube動画では、
ウイリアムモリスの壁紙を実際に施工させていただいたお客様のインタビューをご紹介しています。
そのお客様のお家は、外観や建材からして海外の邸宅のような雰囲気で、
家具もブリティッシュスタイルで統一されており、まさに「ウイリアムモリスのための家」と言っても過言ではありません。
現地調査の際、思わず僕の方から「ウイリアムモリスをご検討ですか?」と先に聞いてしまったほど、バチッとハマっていました。
実際のご感想も動画内でお話しされていますので、これから検討される方はぜひ一度ご覧ください。
その動画はコチラからご覧いただけます。
築30年ほどのお住まいでも、ウイリアムモリスの壁紙が見事にマッチするケースもあります。
ただし、本来のお家の持っている雰囲気を無視して選んでしまうと、
「壁紙だけが独り歩きして、浮いてしまった」なんて結果になることもあります。
やはりおうちにはそれぞれに合う“インテリア”があります。
ウイリアムモリスの壁紙に合うのは、白系のドア枠や巾木、もしくはオイル塗装された木枠。
床は無垢材がいい。オークやナラあたりが鉄板です。
もし国産フローリングであれば、今流行りの幅広15㎝の量産フローリングではなく、
30年ほど前の“古びた味のある茶色フローリング”がむしろ好相性です。
クロス工事を行う業者としていつも思う事。
「壁紙だけ変えればおしゃれになる」という考え方にはちょっと待ったをかけたいです。
インテリアは“足し算”ではなく“引き算”。
家具やカーテンで主張したいなら壁は無地に、
逆にウイリアムモリスのような柄クロスを全面に使うなら家具の色を統一してカーテンはシンプルに。
一部屋ごとに“主役”を決めることが大切です。
もちろん、プロのコーディネーターに相談するのが一番安心ですが、費用もかかるので難しい部分もありますよね。(;^ω^)
ウイリアムモリスの壁紙は、国産メーカーがモリス社と契約して販売しているため、
意外にも“リーズナブル”に張り替えることが可能です。
もちろん直輸入の本物のモリスとは質感とリアルさでは劣りますが、
輸入版は58㎝幅10m巻きで¥25,000と材料費だけで高額になるのでやはりフェイクでも国産版を僕はおススメします。
ただし注意点として、カタログの切り替え時期にモリスとメーカーが契約満了という形で「全品廃番」になることもあります。
気に入ったデザインがある方は早めの張り替えをおすすめします。
モリスの国産版クロスはサンゲツ「FINE」リリカラ「WILL」に掲載されています。
ウイリアムモリスは和歌山でも大阪でも非常に人気の高いデザインですが、どんな家にも合うわけではありません。
空間全体のバランスを見ながら、自分の家に“似合うモリス”を探してみてくださいね!
きっと、長く愛せる一部屋になりますよ!