ジョイントを放置すれば、目透きがなくなるって話

クロス職人の坂口です。(‘ω’)ノ

今回は放置ジョイントについてお話しします。

放置ジョイントとは、クロスを張りつけて継ぎ目処理を時間差で行う事を指します。

これを行うことで何が変わるかというと、すぐにジョイントする場合にくらべて継ぎ目の透き間が出来ないのです。

 

26歳でクロス職人として独立し、神奈川にいる師匠と出会うまでの16年間、

放置ジョイントの存在を知らなかった僕。

教えていただいてからは、それを即実践し効果を体感した自分は、

今までの悩みは何だったのかと、お花畑の上に降り立ったような気分になりました。

師匠には感謝しかありません。まだまだ足元にも及びませんが(;´∀`)

 

ビニル壁紙は糊を塗って横に伸びます。基本は縦には伸びません→(これは繊維の縦糸が太いからです。)

そして乾燥すると一気に縮む。糊を塗る前よりも縮むんです。この縮みが目透きの原因。

 

世のクロス屋さん達の一般的な施工方法は、ジョイントは放置せず、張りつけてすぐに継目処理の作業をします。

でもそれじゃ壁紙全体幅92㎝の乾燥収縮の力に糊の力がまけてしまって目すきを起こす。

しかしジョイントを放置して、それ以外のベタ面(廻りベタ)を接着してから継ぎ目処理を行うと、

ジョイントベタのみの(下敷きとカットテープ部分)約2㎝から4㎝の乾燥伸縮でおさまるために、

目透きが起こらないっていうメカニズムなんです。

 

頭でわかっていて理解していても、職人さんはやはりスピードも求められるので、

現場によっては、どうしても1手間かかる放置ジョイントは

「そんな事めんどくさくて、やってられない」って人も多いです。

スピード施工と品質を両方担保するのは難しいかもしれませんが、

実際放置するのとしないのでは、仕上がりに雲泥の差が出ます。

施工するクロスによっては、どこで継いでいるか近くで見ても全くわからないんです。

 

ひとつ大事な事を言い忘れていましたが、糊とカットテープは正しい選択を!

僕は、カットテープは広島の356-2のフラットタイプです。

糊はWBのマイスターAです。ご参考までに。

 

これを実践することで得意先様からの信頼度が増し、

どんどん仕事が舞い込んできます!おそらく・・・・・。

 

クロスエスは和歌山市新通にある壁紙張り替え専門店です。

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