クロス職人の坂口です。(*^-^*)
壁紙を貼るスピードは職人さんにとって人それぞれです。
元請けの工務店さんからすると「早くて綺麗に壁紙を貼る職人さん」が一番現場サイドとしてはありがたいですね。
しかしやはり「スピード」を売りにしている職人さんは仕事が粗くなりがち。
これは職人さんの日当が関係しています。
僕達の下請け仕事は貼るm数によって1日の報酬が決まります。
行く現場によって単価の安い現場、それなりに単価の出ている現場があります。
具体的な例を挙げると、安い現場は「賃貸アパート」高単価の現場は「戸建て」わかりやすく分けるとこの2つですね。
安い現場はたくさん貼らないと日当は稼げません。これがスピードに依存してしまう理由ですね。
高単価の戸建ては仕上がりにはシビアな面もありますが高単価。ゆっくり貼っても日当は稼げるので綺麗に張る職人さんが多いです。
負のスパイラルに陥るパターン
安い現場でクロスを貼る職人Aさんは日当を稼ごうと毎日がむしゃらに張ります。
もちろんスピード施工なので仕上がりはさほど良くありません。
元請けさん「この職人Aさん早いけど仕上がりはイマイチだから、戸建は依頼できないな」
この職人Aさんは常に「賃貸アパート職人」の称号を与えられる。戸建ての現場の依頼がゼロに。
毎日エンジン全開のフルスロットル。年齢と共に体が悲鳴をあげ日当が稼げなくなる。
高単価の現場に行きたくても、仕事が雑なイメージがついているため職人Aさん賃貸アパートの依頼しか来ない。
雑な仕事、スピード施工は職人の価値を下げる行為です。
昨今の材料費、副資材の物価の高騰に比例せずアパートの手間賃の単価は相変わらず据え置き。
事実上、職人の手間賃が下がっている状況です。
こんな負のスパイラルに陥りがちな職人さんは、目の前の日当だけを追いかけるのではなく、
長いスパンで、もう一度自分の仕事を見つめなおしてみませんか?