下地調整材に革命?ウォールボンドのMSコートを試してみた。

クロス職人の坂口です。(#^.^#)

先日、ウォールボンドさんから無料サンプルを頂いたのでレビューします。

今回、紹介するこのMSコートは、シーラーとプライマーの両方の機能を兼ね備えた下地調整材ですね。

 

そもそもシーラーとプライマーの定義をはき違えている方が多いのでおさらいです。

 

☆シーラーは水分を吸いすぎる下地に網をかけて吸水を安定させる効果がある。

吸水を安定させることによって、糊の水分が均等に下地にいきわたり接着補強、剥がれ防止につながる。

 

シーラーを使うのは、モルタルやベニヤ合板、石膏ボードのグレー面が多いですね。

 

ベニヤは木でできているので、吸水率がバラバラでなおかつ灰汁がでるので必ず灰汁止め効果のあるシーラーを用います。

ウォールボンド「シーラーセットアップ」が代表的ですね。張り替えの場合も同様にベニヤ下地にはこれを塗ります。

 

モルタルも吸水率がバラバラです。

剥がしたときに接着している所と接着していないところがあるのはそのためです。

モルタルはシーラーせずに貼ると糊の成分がアルカリ化して剥がれにつながります。

モルタルはプロでもシーラーせずに貼ってしまう人が多いのでジョイントのカール、剥がれ等クレームがめっちゃ多い印象です。

 

石膏ボードは新規のボードの場合は吸水が安定しているので基本シーラーはしませんが、

張替でボード下地があれている場合は全面シーラー掛けを行うのがマストですね。(*^-^*)

プロしかわからない用語を使ういますが「ふさふさのグレー面」なんてぜったいシーラーやらないと綺麗に整いませんからね。

 

ケイカルなんかは滅茶苦茶吸い込むので基本シーラーは2回です。必ず希釈率は守って2回です。

希釈率は守らないとえらいことになります。(経年での剥がれ等)

 

☆プライマーは水分を吸わない下地に塗布し、壁紙との接着強度をあげる

プライマーは水をはじく下地に塗布するもの。霧吹きを書ければ一目瞭然。

塗って乾かすとねちゃねちゃします。代表的なプライマーはニットーさんのプライマーA、またはウォールボンドさんのコンタクトセメントなどですね。

化粧ケイカルや、プリント合板、焼付塗装面等プライマーを塗れば無敵です。基本は原液塗布です。

ジョイントがある場合は和紙を先張りしてその上でジョイントカットですね。その際下敷きテープはお忘れなく。

あと必ず貼るクロスは通気性のあるものを選んでください。表面強化のクロスなんかは通気性がないのでずっと糊が残った状態でカビます。

 

とまあざっとこんな感じのおさらいになりましたが、肝心のMSコートの感想を忘れていました。

今回プライマーとして使用したのですが、適度なねっとり感があり、刷毛でもこぼさず塗れました。

乾燥後はねちゃねちゃしてこれならばっちり収まるじゃんって感じです。次は5倍希釈のシーラーで使用してみようっと。

プライマーを塗布する時のコツですが、最初は刷毛で塗り塗りして最後ローラーで塗膜をつぶしてやると均一に塗ることができますよ!

 

超マニアックな記事になってしまいました。(;´∀`)

 

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