クロス職人の坂口です。
今回は「知らない職人さんから突然電話がかかってきた」というお話です。
目透しカッター廃番のその後…
以前のブログでも書いたのですが、僕が長年愛用していた 貝印さんの「目透しカッター」。
残念ながらメーカーが製造中止(廃番)を発表してしまいました。
その時の記事はこちらです。
→(過去ブログ)
知らない職人さんからの電話
そんな中、先日知らない番号から一本の電話が。
出てみると、なんと 以前のブログを読んでくださったクロス職人さん からでした。
その方も目透しカッターの愛用者。
「唯一無二のこのカッターが廃番になってしまい、最後の1本を大事に使っているんです…。
でももう壊れる寸前。
ブログ主さんなら、もしかして後継品を見つけているのではと思って連絡しました」
とのことです。カッターは僕達プロにとっては消耗品。5本ストックがあったとしても1年ももたない。
そうやって同じ気持ちで困っている職人さんがいることが、なんだか嬉しくて。
「なんとかしてあげたい!」という気持ちになりました。
後継品の答えは…?
実は本体は廃番になったものの、目透しカッターの替え刃はまだ販売されているんです。
本体がないのに刃だけ売ってるって矛盾してません?おかしくないです?
そこでネットを探しまくった結果――
ついに答えを見つけました!
この替え刃に合うカッターがAmazonで販売されていたのです。
家庭用のカッターにはなりますが、目透しカッターの替え刃がぴったり合います。
だからカッターの刃が販売継続されていたんですね。
実際に使ってみたところ、代替品として十分使えると感じました。
メリットとデメリット
ただし、少し注意点もあります。
-
メリット
・替え刃がそのまま使える
・裏紙引きずりクロスの点検口を切る作業には相性がいい -
デメリット
・カッター先端が丸みを帯びているため、フリーハンドのカットには不向き
・刃を出す部分の「カチカチ」が少し出しにくい
最後に
今回相談いただいた職人さんには、後継品候補のカッターのリンクをショートメールしました。
お礼のメッセージも頂き、少しはお役に立てたかな?ともおもいました。
目透しカッターが廃番になり、同じようにショックを受けている職人さんも多いと思います。
そんな方にぜひ試していただけたら嬉しいです。