クロス職人の坂口です。(*ノωノ)
先日のブログにて、壁紙が剥がれないときの対処法を自分なりに考えて、少し閃いたと書きましたが今回はその続きです。
DIYで壁紙張り替えに挑戦する方や、プロの職人さんも参考になる記事かと思いますので是非読んでください。((‘ω’)ノ
まず先日の和歌山県西牟婁郡白浜町の現場のマンションの現場のもともと貼ってあった壁紙は、
天井の下地がベニヤ板、既存の壁紙が柔らかい素材、カッターでちびちびしか剥がれない状況でした
壁紙が剥がれにくいことはよくある事ですが、ここまで剥がしにくいのは稀です。
地道に黄色のおなじみのチビスクレイパーで剥がし作業を続ける・・・
「簡単に剥がれれば天国、剥がれなければ地獄」地獄を味わったクロス屋さんが貼り替えを嫌う理由はここにあると思います。
工期の限られている現場という事もあり、冷汗をかくようなこの現状。
しかし焦りは禁物。常に何か打開策はないか考えながら作業を進めます。
神奈川の師匠に教わったことの一つに、寒い冬場の乾燥する時期に剥がれにくい壁紙を剥がしやすくする方法として
「乾燥調整剤を溶かした水を壁紙の表面に塗って暖房をかけ、壁紙を柔らかくすれば剥がしやすくなる」という事を教わりました。
それを聞いた時も衝撃でしたが、今回の場合はこの案は使えません。もともとの壁紙が柔らかすぎるのです。
じゃあどうすればいいか・・・・。
僕は逆の発想で壁紙の表面にアレを塗りました。クロス屋さんなら絶対持っているアレです。
それは「クロス用接着剤(でんぷん糊)」です。皆さんがいつもクロスの裏側に塗っているアレです。( ゚Д゚)
でんぷん糊は表面に被膜を作るので、ちぎれやすい表面を被膜を作って剥がしやすくするイメージですね。塗って固めます。
シーラーも被膜を形成しますが、コスト面から考えても糊がおすすめです。
僕は前日にローラーで均一にでんぷん糊を塗布してから、帰りました。
翌日・・・被膜を形成した既存の壁紙が、あれよあれよという間に剥がれるではありませんか!
使用したでんぷん糊はウォールボンド工業の「マイスターA」
ウォールボンド工業のでんぷん糊は非常にきれいで強い被膜を形成してくれるのでおすすめです。
この方法はあくまで1度、現場で試しただけなのでまた新たに課題が出てくる可能性がありますが有効な打開策の一つとして取り入れていきます。
「クロスの表面に糊を塗る」そんな事やってる時間がもったいないよっていう職人さんもいると思います。
しかし、剥がれにくいクロスをガシガシ力任せに剥がしてもホコリは舞うし、下地はズタズタになるし、何一ついいことがありません。
そんなときはクロスの糊を見つめながら、「急がば回れ」という言葉を3回唱えましょう。
是非一度試してみてくださいね(^^)/
壁紙張り替え専門店クロスエスは和歌山県和歌山市にある壁紙職人直営店です。
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