少し原点に帰ってみようと思う。
僕がどういうコンセプトのもとでこのお店をスタートしたかを。
それは「壁紙張替を直接職人に依頼し、高品質かつリーズナブルな価格で提供する」ということ。
僕がこの壁紙張り替え専門店クロスエスのホームぺージを作成しようと思い立ったのは約4年前。
クロス屋さんといえば、今現在も個人事業主が圧倒的に多くて、
壁紙張替をご希望のお客様はリフォーム会社や工務店に依頼するのが一般的です。
僕が昔から常日頃感じていたのは、工務店等に依頼しなくても壁紙張替工事は
「職人さんへの依頼だけで完結できる工事」だという事です。
先日工事させていただいたお客様が相見積もりのリフォーム業者さんの営業マンに
「壁紙張替の場合は下地が凸凹している可能性が高いので、分厚い量産クロスしか貼れません」と言われたそうです。
この言葉をうけて、職人に依頼するのがいいか?リフォーム業者に依頼するのがいいいか?もう答えは出ています。
私たちは今現在も現場で壁紙を施工している職人ですが、
その「分厚い量産クロスしか貼れない」といわれたお客様の現場で、
厚みの無い1000番台の薄いクロスで仕上げました。お客様もすごく感動してくれました。
この時点で営業マンの言葉は「嘘」になってしまうわけです。
職人さんは現地調査に訪問させていただいた際に大抵「薄いクロスが張れるか否か」の判断がつきます。
築年数、壁紙の表面の劣化具合、使用されている下地材の種類、ひび割れの状態、
色々な観点から調査し判断します。
しかし、リフォーム業者さんの営業マンはマニュアル通りに営業をかけてくることが多いです。
これは専門的な知識が乏しいからです。
壁紙張替について質問をされてもきっと断定的な返答を避けるでしょう。
そして業者さんと職人さんとの関係性もあります。
薄い壁紙を選ぶと、下地処理などの職人さんの工事の手間が増える。
だから「なぜお客さんにこんな薄い材料を選ばすんだ!俺の時間と手間が増えるやんけ」
とリフォーム会社に職人はクレームをつける。
貼った数量で対価を得ている職人さんは、もちろん分厚くて、収まりのいいクロスをパパっと張って早く帰りたいわけです。
その職人さんはリフォーム業者の下請けで、厳しい工事単価で請け負っていることも多いです。
元請けに買いたたかれた安い単価でいい仕事をしろと言っても無理な話。
最終的な仕上がりを決める職人さんと依頼するお客さんが繋がっていないなんてこのシステムはおかしい。
壁紙工事は常に生活している際に視覚に入ってくる化粧の工事。
僕は職人として「作業」じゃなくて、「責任ある仕事」がしたい。
お客様と職人がつながりを待てないと、「責任施工」ではなく「無責任施工」がお客様のもとに提供されてしまう。
職人がお客さまと直接つながり、工事をご依頼いただく事が出来ればそれは解消される。
何とか自分が培ってきたものを最大限、活かせる仕事をするべく、このお店を立ち上げました。
壁紙張替工事をご検討中のお客さまは是非、「1級壁装技能士」が在籍するお店クロスエスにご相談くださいね(^^)/
クロスエス代表 坂口 誠治