日本古来の壁装材 土壁とは?

こんにちは、クロス屋見習いのこうちゃんです。

今回は壁紙のお話ではなく、日本に昔からある
土壁についてまとめました。

土壁は伝統的な建材として知られており
茶室や寺院など今でも様々な場面に使われています。

独特な昔の雰囲気があって魅力的な土壁ですが
その特性にはメリットとデメリットがあります。

メリット

自然素材:
土壁は天然の素材であり、環境に優しく、持続可能な選択肢です。いま流行りのSDGsですね!
廃棄物生成が少ないため、環境への影響が限定的です。

調湿効果:
土壁は湿度を調節する効果があり、湿気を吸収して蓄え、乾燥すると放出するという特性があります。
これにより、室内の湿度を快適に保つ効果があります。

保温性・断熱性:
土壁は保温性や断熱性に優れており、冷暖房の効率を上げ、電気代を削減する効果があります。

音の吸収:
土壁は音を吸収しやすく、室内の音響環境を改善する役割があります。特に騒音の問題がある場所に適しています。

デメリット

質のばらつき:
土壁の質は材料や施工方法によって大きく変動するため、知識と技術が必要になります。
施工が不十分な場合、クラック(割れ)や剥がれが生じることがあります。

メンテナンスの必要性
土壁は湿気や水分に敏感で、メンテナンスが必要です。特に湿地や湿度の高い環境では、定期的なケアが必要です。

施工の難しさ
土壁の施工は専門的な技術が必要であり、とても手間暇がかかります。

左官屋さんという職種の職人さんがコテで丁寧に手作業で塗っていきます。

現場で左官屋さんが塗っている所を見ると、

僕達がメイン事業としている「壁紙を張る作業」より施工時間は約3倍はかかるという僕自身の感覚です。

特に大規模な建物では時間と労力がかかることがあるように感じます。

耐久性の課題
一般的な壁材に比べて耐久性が劣ることがあり、経年劣化や風雨による影響を受けやすいです。

僕達も土壁の上からクロスを張ることがありますが、土壁が接着不良を起こして表面がぽろぽろ落ちてきているのをよく目にします。

土壁は環境への配慮や室内環境の向上など多くの利点がありますが、適切な知識と手入れが求められるというデメリットもあります。
用途や環境に合わせて選択する際には、メリットとデメリットをよく考えることが大切です。

いかがでしたでしょうか?
個人的にはお手入れが大変なので手間がかかりますが、そういった部分も丁寧な生活っていう感じが出て良いなと思います!

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