クロス職人の坂口です。(^^♪
先日、自転車でわざわざお店まで来てくださったお客様がいらっしゃいました。
「障子を張り替えてほしいんや」とのご相談。
実はクロスエスは普段、障子や網戸の張り替えはメイン業務ではありません。
しかし、せっかく直接お越しいただいて「お願いしたい」と言ってくださったので、今回お受けすることにしました。
お客様は「張替え=なんでもできる」と思っている?
クロスエスは“壁紙張替専門店”と名乗っています。
ところが実際には「網戸はやってないの?」「襖は張り替えられる?」といったお問い合わせをいただくことが少なくありません。
お客様にとっては「張り替える仕事なら全部できるんじゃないか」というイメージがあるように思います。
だからこそ、クロスだけでなく、家の中の“困った”に幅広く対応していくことが、これからますます大切だと感じました。
障子張替えの作業工程
今回はお客様のご自宅から障子を引き取り、事務所で張り替えました。
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古い障子紙を剥がす
外のホースで濡らして少し時間を置くと、きれいに剥がれます。 -
乾燥させる
剥がしたあとはしっかり乾かします。 -
ケレン作業
骨組みの部分をヘラで丁寧に削って整えます。4.障子用の糊を塗布 障子紙を転がして張りこみ
クロス用の糊ではなく、昔ながらの「煮糊」を使用します。
ここが大きなポイントです。
クロスの糊は「冷湖(れいこ)法」という製法で合成樹脂が入っており、
接着力が強すぎて木や紙を傷め、変色の原因になります。だから絶対に使用してはいけません。
一方、障子用の煮糊は紙や木に優しく、自然な仕上がりになるんです。
今回はチューブタイプの障子糊(150円ほど)を使いました。刷毛要らずでそのまま使えて塗りやすいです
少ない枚数、(幅90㎝高さ180㎝4枚くらい )ならこれで十分対応できます。
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水で仕上げ
張り終えたら霧吹きで全体に水を吹きかけると、紙がピンと張り、美しい仕上がりに。
(実は仕上がりの写真を撮り忘れてしまいました…毎度おっちょこちょいの坂口です笑)
お客様の声と地域のつながり
納品後、お客様からは
「うわー気持ちよくなったよ、ありがとう」
と嬉しいお言葉をいただきました。
さらに、その場でちょっと剥がれていたクロスも補修。
女性の年配のお客様で、ご近所ということもあり、これから長いお付き合いになりそうです。
ネットやSNSで人付き合いが薄くなりがちな時代に、
こうしたリアルなつながりに触れると心が温かくなりますね。
クロスエスは“壁紙張替専門店”ですが、
実際には「障子や網戸もお願いできるのでは?」という声を多くいただきます。
これからも「家の中の御用聞き」として、お客様の暮らしを少しでも快適にするお手伝いをしていきたいと思います。
障子や網戸、襖などの張替えも、まずはお気軽にご相談ください。