クロス職人の坂口です。(^^♪
今日はちょっとした業界の裏話を。
その名も 「EBクロス事件」 です。
「ひび割れに強い!」と華々しくデビュー
2011年〜2014年頃、サンゲツから登場したEBクロス。
製造元は大日本印刷さんです。
キャッチコピーは「新素材!ひび割れしにくい壁紙!」
ところが…実際は紫外線に弱く、
時間が経つと 表面が触れただけで落ちる「粉雪(こなゆき)」状態
ユーモアのあるお客様からは
「部屋の中でスキー場開けそうやん」と冗談が出るくらいでした。(笑)
最初は超VIP対応
不具合が見つかった当初はメーカー側の対応も豪華。
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工事中はお客様をホテルに仮住まい(宿泊費はメーカー持ち!)
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好きなクロスを自由に選び放題 ハイグレードなクロスもOK!
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工事に携わる業者さんに対しても工事代の縛りも特にない状態(材料も工賃もすべてメーカー持ち)
まさに 「お客様は神様」モード でした。
そんな対応に、業者側も調子に乗って
法外な工事金額を吹っ掛ける業者もいたとかいないとか・・・・
でもそのうち…
あまりに多い案件と、工事代金、経費がかさみ、だんだんメーカー対応は縮小され、
保証の期間は引き渡しから10年という設定が加わり、
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ホテル代 → カット!
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クロス選び → サンゲツSPかEBのローグレード品限定!
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工事費用 → 内装工事業者で現場ごとに相見積もり 安いところが工事する。
健康被害は心配なし
ちなみに今現在そのEBクロスがはってあり、粉が舞っても健康には問題なし。
メーカー発表で安全性は確認されています。
今はもう完全終了
2025年4月をもって、EBクロスの保証窓口は完全に終了。
いま新しく無償張替えを受けられることはありません。
今もまだ現場に出ると、問題のEBクロスが張ってある現場にごくまれに遭遇したりします。
でもお客様には、その情報は言わない事にしています。
もう保証が受けられないと知ったらあまり良い気分にはならないのではないかという考えからです。
この件でクロスがまた新品になって嬉しいとおっしゃるお客様がいる反面、
自分の時間を工事に取られてしまう事や、
自宅に知らない人が長時間いることのストレスを感じる方がすごく多いと感じました。
時間ってお金では買えないものですからね。
その経験が、クロスエスの今のお客様への対応にも生かされています。
僕らの業界ではEBのクロスの話題は過去のものとしてとらえられています。
あのような事件が今後は起こらない事を願っています。
最後まで読んでくださりありがとうございました。(*^-^*)
クロスエスは和歌山県和歌山市新通の壁紙張り替え専門店です。
皆様のクロス張り替え工事のご依頼、ご相談、お待ちしております!(^^)/