クロス職人の坂口です。(*^-^*)
蒸し暑い日が続きますね(;´∀`)
先日、インターネットで壁紙張替についてお問い合わせ頂いた和歌山県岩出市のA様邸のお宅に調査にいってきました。
今回のご相談は洗面脱衣室の壁、天井にカビが生えているので何とかしたいとの事でした。
写真を観ていただくとわかる通り、湿気によるカビがひどいですね。
壁紙張替を検討されているお客様はカビで悩まれている方が本当に多いです。
カビは一度、胞子がつくとものすごい勢いで繁殖します。
そして広範囲に広がると、なかなか完璧に除菌するのは難しいです。
壁紙にカビが生えるパターンは大きく分けて2つ
①壁紙の表面にカビが付着している場合
これは表面についているカビなのでカビ殺菌剤などを噴射して拭き取れば除去できるケースがあります。
しかし、その際、壁紙によっては漂白成分で色落ちしてしまうリスクもあるので注意が必要です。
黒いカビなんかは壁紙の細かな模様に入り込んで完璧に取り切るのは難しいでしょう。
壁紙の表面に付着したカビの場合は、壁紙を張り替えれば解決する場合がほとんどですが、壁紙の裏側にもカビが隠れている可能性があるためカビの殺菌剤、カビ止めのシーラーなどを塗布してから壁紙を貼るのが良いです。
②壁紙の裏の下地がカビに侵され壁紙の表面に透けて見える場合
これは壁紙を張っている石膏ボードやモルタル下地が、
雨漏り等の著しい湿気によって、カビが表面に浮き上がってくることを言います。
この場合は、カビの匂いも充満し、健康被害(くしゃみ、咳、腎臓、肝臓疾患)等の人体に悪影響を及ぼす危険性があります。
壁紙の糊の成分は破壊され、壁紙も剥がれてきます。これは出来るだけカビ殺菌専門の業者さんに調査してもらう事をお勧めします。
カビが一番繁殖しやすい部屋は「脱衣所」
カビが1番繁殖しやすいいのはお風呂場の手前のお部屋「脱衣所」です。
みなさまお風呂から出た際、浴室の扉は閉めていますか?
浴室乾燥などの機能がある場合は利用して、お風呂の湿気をできるだけ早く無くしてあげることが大切です。
洗濯用にお風呂のお湯を使用する場合は、お風呂から洗濯機にホースを引っ張る事になります。その際、お風呂場の湿気が脱衣室にこもりカビが繁殖しやすくなります。
対策としては、
1脱衣室近くに除湿器(できれば馬力のある容量の大きい物)
2脱衣室にサーキュレーター (首がくるくる回転するもの)
3お風呂の水滴を毎回タオルで吹き上げ扉は閉める。
4バスマットは珪藻土マットを使用する。(タオル地のバスマットを湿らせたままで置いておくと床がカビる可能性が高い為)
カビは風通しの悪い、日差しのあまり当たらない箇所に生えます。とにかく換気、湿度を上げすぎないことです。
マンションの北面の洋室の外壁面なども日当たりが悪く、カビが生えやすい傾向にあります。
カビが生えた場合の壁紙の張り替え方と業者選び
カビの繁殖がひどい場合は、壁紙を剥がしカビ殺菌剤を塗布、そしてカビ防止材を塗布しその後壁紙を貼ります。
カビ殺菌剤を塗布したあとの写真ですが、黒く浮き出てきているのはすべて壁に潜んでいたカビなんです。
恐ろしいですよね。
正直なところ、知識のない業者さんに依頼すると、カビも殺さずそのまま貼り替える業者さんもいます。
張り替えたその瞬間は綺麗ですが、全く何の解決にもならず、半年後にはまたカビが出てきて剥がれてくる。同じことの繰り返しです。
カビの根本からやっつける。これが基本です。
現場の状況を理解し、しっかり対策をしてくれる業者さんにお願いしたいものですね。
しっかり施工してくれるか否かを、見分ける術は一つ。
「このカビってどうやったら再発を防げますか?」と業者さんに囁いてみてください。
明確な答えが即答できる業者さんなら信頼できる業者さんです。
カビは絶対生やさない!そんな人にはこれもおすすめ。
実は僕たちが扱う商材の中に、ガイダンエルシートという「結露防止シート」があります。
裏からも表からも湿気をシャットダウンする優れもの。
断熱の効果もある高機能シートです。幅92㎝長さ10mで約20,000円するので
少々お高いですが、施工依頼を頂いたお客様からは「カビの匂いが全くなくなった」「部屋の空気が変わった」「湿気がこもりにくくなった」など喜びの声をいただいております。
これは僕自身も本当におすすめする商品です。
壁紙を剥がして、ガイダンエルシートを貼り、その上からクロスを仕上げられるので見た目の違和感も全くありません。
ジメジメの梅雨に入りました。湿気が篭りやすい季節に壁紙を貼り替えて
カビの対策を万全にしましょう!