クロス職人の坂口です。(#^.^#)
今日は少し親方目線でクロス職人を目指す若者にむけて発信します。
僕は20歳の時にこの業界に入って、来年で24年目に突入します。
26歳で独立してからは、数々の現場を請け負い、仲間の職方さんのサポートもあり、一つ一つ現場を納めてきました。
大型商業施設、新築住宅、いろんな現場を経験しました。
最初は現場に呑まれ、精神的に追い詰められることもしばしば。
建築現場は毎日の段取りがすべて、イレギュラーなことが起こることは多く、作業が思うように進まない事も多くあります。
そんな中で現場の親方として、脳みそをフル回転しながら段取りを組み立てて、毎日毎日本当に必死でした。
今こうやって和歌山市新通にクロスエスというお店を持てたのも、この貴重な現場の経験があったからだと感じています。
僕が見習いの頃は、「親方のもとで働いている」という感覚でした。
もちろん、見習いの時は給料は安いです。
その頃は「たくさんお金をもらっていい暮らしがしたい」と思いながら仕事をしていたと記憶しています。
でもそれは僕の経験上、間違ったマインドだと思います。そこは考え方を変えましょう。
今の若い世代には「親方に学べる環境を与えてもらっている」という気持ちをもっていってほしいという事です。
そして、若いうちは自分のキャパ以上の仕事をどんどんやるべきです。
親方に与えられた仕事が10なら12やる。毎日クタクタになるまで働く。
それでいいんです。与えられた仕事だけをしていたら、成長はないといっていいでしょう。
筋トレで、自分に負荷をかければ筋肉が大きくなるのといっしょの事です。
そして困難な現場こそ成長させてもらえる環境です。
そんなことを積み重ねていたら、知らない間にできる仕事が20、30と増えていきます。
そして何より、この「クロス職人」という仕事が好きですか?
好きなものこそ、学ぶ意欲がわくし、成長できる一番の要因です。
この仕事が好きじゃないなら一生付き合っていく事なんてできないし、成長できません。
結婚する相手と同じです。好きな人となら一生添い遂げることができるでしょう?
今の現状に不満を唱える若者は正直多いと聞きます。
そんな若者たちにも、将来的にはこの業界を背負っていってもらわなければなりません。
文句や不満を言う暇があるなら、脚立にのぼって一幅クロスを張りつけましょう。
その積み重ねが自分を大きくしてくれるのだから。