クロス職人の坂口です。(^-^)
先日、SNSで同業の方が「業界の未来」や「職人の若手とベテランの在り方」について深く語っているのを拝見しました。
それに強く共感した部分が多くあり、自分なりに思ったことや考えたことを、
今日はこのブログに綴ってみたいと思います。
現場の職人が陥りやすい「職人脳」
現場で働く職人さんの中には、
・元請けさんや同業者さんへの愚痴
・単価に対する不満
そんな話をする方も少なくありません。
自分も25年間ずっと現場で仕事をしてきた職人ですので、
この建築業界に対する不満を持つ気持ちは、すごくよく理解できます。
専門の技術を身につけ、それで生活できるようになると、見失ってしまうものがある。
でも、それって結局「井の中の蛙」状態なんですよね。
「俺がやってやってる!」
「こんな安い単価じゃ割に合わん!」
「俺が一番うまい!」
正直、自分にも天狗になっていた時期がありました。
これがまさに僕の言う「職人脳」だと思っています。
でも、よく考えてみれば、
その単価も、仕事のスタイルも、結局は「自分で選んできた結果」なんですよね。
だから愚痴を言いたくなることがあっても、その状況をつくったのは自分自身。
そう思えるようになってから、考え方も少しずつ変わってきました。
今、自分でお店をもって、お客様と直接お話するようになってから、
「あの頃は大切なことを見落としていたな」と改めて気づかされます。
何より大切なのは、“お客様の存在”。
そして、そのお客様から「仕事をいただける」ことが、どれほどありがたく、そして難しいことなのか。
自分の仕事や、自分の価値は一体誰のためにあるのか?
最終的には、本人がそれに気づけるかどうかなんだと思います。
僕は今、愚痴を言っている暇があるなら、
「どうすればお店の未来がよりよくなるか」を考えたい。
目まぐるしく変化するこの時代に、取り残されないよう自分も変化し続けたいと思っています。
「ネットで技術が晒される時代だから、職人の技術を若いやつにすぐに盗まれてしまう。仕事を取られてしまう!
俺たちは見て覚えろって言われて必死で覚えてきたのに!!これじゃ職人の未来が危うい」
SNSで情報の取れる時代になって、そんな風に思ってる職人さんもいると思います。
ぼくも発信している側の立場として思う事。
この時代の流れはもうきっと誰も止められません。
一度身につけた技術だけで、この先ずっとやっていける。
そんな考えは、やっぱり甘いと思うんです。
社会も、お客様の情報量も、ものすごいスピードで変化しています。
だからこそ、僕たち職人も、その変化に合わせて技術、知識共に、成長していくことが大事ではないでしょうか。
まずは、自分を磨くこと。少しずつでいい。
疲れたら、ときには立ち止まってもいいと思います。
今できることを積み重ねる、自分の武器や強みをしっかり伸ばしていく。
情報過多のこの時代、お客様は何が正解かわからない。
だから、経験値の高い職人しかお客様に伝えれないこともある。
ぼくなんかがいうのはおこがましいですが、職人さんもまだまだ成長できるはずなんです。
何もできなかった若いころ、この仕事に人生をかけるんだという決意から始まり、
仕事を覚え、何度も失敗し、原因を自分で見つけ、また挑戦してきたからこそ、今の技術と自信があるのだと思います。
今回の同業者さんの発信を見て、
僕自身もたくさんのことを考えさせられました。
少しいつもと違うテイストのブログになりましたが、最後まで読んでくださってありがとうございました。
今回はこの辺で。(^-^)
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