2023年12月1日昨日、和歌山県紀の川市貴志川町U様邸の壁紙張替工事が完了いたしました。(*^-^*)
8月初旬にクロスエスLINE公式アカウントからお問合せ頂き、調査、打ち合わせ、壁紙サンプル取り寄せを行い、正式にご依頼を頂きました。
内容といたしましては、トイレ、LDK、玄関、階段ホールの天井壁のクロス張り工事でした。
築25年の一軒家で、某有名ハウスメーカーの家です。
全体的に壁紙の変色、黄ばみがみられ、お部屋全体が少し暗い印象でした。
一時期流行した通気性の高いエコロジークロスが張られていました。
通気性が高い分、経年で糊の変色が表面に上がってきています。
今回既存の壁紙を剥がした際、クロスと下地処理剤(パテ)との接着が悪く接着不良をおこしていました。
この接着の甘い下地処理剤(パテ)の名前はヤヨイ化学の「スキームL」練り置きができる作業性に特化したパテです。
この頃のスキームLのパテは、僕達の業界では「壁紙が接着しないパテ」として知られています・・・・
剥がした際の裏打ち紙の状態から、でんぷん系の壁紙接着剤も「メーカー推奨の希釈率を守らないシャブ糊」の症状も少し見られました。
壁紙の接着剤はメーカーが希釈率を定めています。固形糊18キロに対して希釈率を守らないと接着力が著しく低下します。
おそらく使用糊はヤヨイ化学の「ルーアマイルド」です。この糊は塩分濃度が高く、経年で黄ばみが生じます。
それが壁紙の表面にも上がってくるんですね。僕達はルーアマイルドを使用しないと決めています。
このような接着の甘い下地に張替を行う際は、弊社では必ずシーラー処理を行います。
しかし、シーラー処理を行わないでもよい場合もあるので、
お客様には、事前に「シーラー処理は既存壁紙を剥がしてみないと必要かどうかわからない」という旨を伝え、
必要ない場合は、シーラー塗布の項目をお見積り金額から引かせていただくという話で契約させていただきました。
シーラーの役割は、接着補強、壁紙の目透き防止です。
今回はほぼ石膏ボードの下地でしたので、使用したのはニットーパワーシーラー。
一部ベニヤ面には灰汁止め効果のあるシーラーセットセットアップを使用。
パワーシーラーのメーカーの定めた希釈率はシーラー1に対して水1。
セットアップの希釈率はシーラー1に対して水2です。両者の希釈率も計量カップでしっかり測ります。
壁紙張替は下地処理のアプローチで仕上がりのすべてが決まるといっても過言ではありません。
壁紙を剥がし、ひび割れはすべてVカット、シーラー処理の後、
ニットータフクラック、ニットー速攻30、ニューオルマーのパテを使用し下地処理を行いました。
壁紙のジョイント(継目)は目透きの出ない方法で張りました。
僕達プロが近くで見ても、継ぎ目がどこかわかりません。
今回使用した壁紙接着剤はウォールボンド工業「マイスターA」です。高接着、変色の少ない糊です。
糊の選定も大きく施工の品質に影響します。
希釈率は固形糊18キロに対して水10ℓで溶かします。「濃くて、柔らかい」弊社が使用するおすすめの接着剤です。
今回の仕上げ壁紙はトイレの壁以外はすべてサンゲツSP9728を張りました。
白い石目調の超人気ロングセラー商品です。
トイレの壁はサンゲツSP9737 モカグレーの石目調です。
5日間の工事でしたが、自分たちの納得いく施工方法で、妥協なく施工できたと思います。
掃除は養生撤去ご拭き掃除まで。
和歌山県貴志川町U様。
この度はご依頼誠にありがとうございました。(^^♪