職人が語る!柄物クロスの美学とは

クロス職人の坂口です。(*^-^*)

今回は柄物クロスのお話をさせていただきたいと思います。

壁紙(クロス)は国産メーカー他社がしのぎを削る、大きなマーケットです。

サンゲツ、リリカラ、トキワ、ルノン、東リ、シンコール、その他メーカーもあります。

その壁紙を施工するのが僕達クロス職人といわれる業種です。

壁紙をインテリアの脇役としてとらえるなら無地の白、アイボリー、ベージュの壁紙を選ぶのがベターですが、

やはり壁紙を主役にしたい、目立たせたいという方は柄の入ったクロスを選ばれる方が多いですね。

 

先日、店舗の工事でコンクリート打ちっぱなし風クロスの工事の依頼がありました。

今はコンクリート打ちっぱなしのクロスも色々なデザインがあり一気に店の雰囲気を変えてくれます。

今回の品番はトキワのTWP1155です。

しかしこのコンクリート打ちっぱなしのクロスは結構厄介なんです。

上下左右センターからの割りつけ、黒い丸の柄が壁の端に来ないように気を付けながら貼らなければいけません。

その現場はクロスエスの専属職人さんM君が施工担当してくれたのですが、なかなか大変だったようです。

このニッチ4カ所の写真と分電盤の切り込みを観れば、プロの方はお察しいただけるかと思います。(笑)(‘Д’)

この分電盤を外さずに、柄を合わせて、破ることなくクロスを張るわけですから大変です。

 

施工の手間は、柄物クロスと無地のクロスでは約1.5倍の手間がかかります。

柄を合わせて糊付けする作業、柄を合わせる作業、今回のような割付作業、すべてが無地のクロスより手間がかかるんです。

材料も壁紙のロスが増える為、柄物クロスを選ぶと材料費もかさみます。

しかし現在の内装仕上げ業界は柄物を選んでも選ばなくても職人さんの施工手間は無地のクロスと一緒のところが多いですね。;´∀`)

それは柄物クロスの施工を、簡単に考えている内装屋さんが多いからだと考えます。(/・ω・)/

そういう業界だから職人さんは無地のごつい張りやすいクロスを張る事に喜びを感じるわけですね。

だって同じ施工単価なんですから。

一度、内装屋さんは現場で一日柄物クロスの施工を味わって柄物のクロスがどれだけ手間がかかるかを実感してほしいなと思う今日この頃です。(/・ω・)/

いい仕事をする職人さん、現場で苦労した職人さんが、しっかりその対価を頂ける業界になることを願うばかりです。

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