クロス職人の坂口です(^^♪
最近、SNSに施工動画を投稿していると、同業者の方から「ご意見」をいただきます。
「その貼り方はどうなってんの?違うんじゃない?」
「そこはもっとこうするべき」
「プロならそんな動画を出すな」
もちろん、技術的なご指摘の中には「なるほど」と勉強になるものもあります。
でも、最近ふと思うんです。
僕たち職人は、いったい誰のために仕事をしているんやろう?
「技術の追求」が「正しさの証明」になっていないか?
SNSで誰かが施工動画を出すと、職人同士のダメ出しが始まる。
「俺ならこうする」「それは間違ってる」「下手くそ」。
技術を磨くことは素晴らしいことです。
でも、それがいつの間にか「自分のやり方が正しいことを証明するための戦い」になっていないでしょうか。
その見苦しいやり取りをSNSで見たお客様はどう思うか。
-
「クロス屋さんって、なんか怖いな…」
-
「業界全体で揉めてて裏側が面倒くさそう」
-
「結局、誰を信じて頼めばいいの?」
これって、誰も得していませんよね。
職人のこだわり = お客様の正解、ではない
26年以上この仕事をしてきたので、僕にも職人としてのこだわりは当然あります。
でも、「僕のこだわり = お客様にとっての正解」ではないんです。
ここを履き違えてはいけない。
お客様が本当に求めているのは、
「他の職人より巾木のチリがまっすぐ通っているか」というマニアックな技術自慢ではありません。
-
ちゃんと親身に話を聞いてくれるか
-
安心して家に入ってもらえるか
-
約束を守り、仕上がりに満足できるか
-
「この人に頼んでよかった」と思えるか
価値があるのは、絶対にこっちです。
僕が見ているのは、同業者ではなく「お客さん」
僕がYouTubeやSNSで施工動画を出す理由は、誰かに「すごい」と褒められたいからでも、
同業者と施工方法を競うためでもありません。
動画を見たお客さんに、 「こんな人が来てくれるんや」「ここなら安心して頼めそう」 と思ってもらい、
不安を少しでも減らしたいからです。業者選びの「安心材料」にしてほしいだけなんです。
叩き合いで炎上して一時的に再生数が伸びても、残るのは「職人は気難しくて怖い」という悪印象だけ。
ただでさえ「職人は話しかけづらい」と思われがちな業界で、
自分たちでさらにイメージを悪くしてどうするんでしょうか。
同業者を叩くより、お客さんを見よう
職人同士、仲良く仲良しこよしをする必要はありません。
考え方や施工方法が違ってもいい。
でも、「自分と違う = 間違い」と決めつけた瞬間におかしくなる。
僕たちが競うべき相手は同業者ではなく、「お客さんから選ばれ、喜んでもらうこと」のはずです。
資材は高騰し、人手も足りない。
仕事の価値が伝わりにくい今、職人同士で首を絞め合っている時間なんてありません。
あなたのその技術やこだわりは、「お客さんのため」に使っていますか?
それとも「自分が正しいと証明するため」に使っていますか?
僕はこれからも、同業者の顔色ではなく、目の前のお客さんだけを見て仕事をしていきます。
職人よ、そろそろ目を覚まそう
