石膏ボードに傷を行けないための下敷きテープの話

クロス職人の坂口です。(*^-^*)

今回は、壁紙の継目処理の際に使用する下敷きテープのお話です。

壁紙は大抵の下地は石膏ボードという下地に張られています。

石膏に下地材や仕上げ材が乗るように紙が巻いてある建材のことです。

石膏ボードの表面はデリケートで、少しカッターが入るだけで石膏を割ってしまって、そこからくの字に折れてしまったりするので

基本的にカッターの刃で石膏ボードの表面を傷つけてはいけないとされています。

壁紙DIYをされる方々も気を付けてくださいね。石膏ボードは脆いです。

壁紙の継目処理をする際に、カッターの刃が入らないように力を調整して切るのですが、

やはり僕達プロでも石膏ボードに全く傷をつけずに貼るのは難しい・・・。

そんなときに便利なのが、この下敷きテープです。(*^-^*)この下敷きの上で継ぎ目処理作業を行うわけです。

一昔前は、下敷きテープを使用せず生切りは普通だったのですが、今は下敷きテープを使用しない現場は珍しいですね。

この下敷きテープの種類も沢山あって、最初は色々試しましたが、

僕は張替の現場が多いので、腰の有る硬めの下敷きが好みで、

極東産機のセーフティか、ヤヨイ化学工業の、「PP下敷きテープ」が一番しっくりくるのでこれを使用しています。

デメリットとしてはメッシュ素材の下敷きテープに比べ、

糊が取られやすく抜き方にもコツがいる事と、たわみが発生することしょうか?

これがストレスでこのPP下敷きテープをを使用しない職人さんも結構いるようです。

むしろ僕はメッシュの下敷きテープはカッターの刃の力加減がわからず、石膏ボードに傷をつけてしまうリスクが高いと感じ、使用しません。

そしてこのPP下敷きテープは、天井のジョイントの目透き防止に一役買ってくれます。

これは僕が編み出した手法で、仲間の職人さんもこの手法は目から鱗だといってくれました。

でも、さすがにこのブログでこの内容までは言えません。(笑)

これは企業秘密にしておきます。( *´艸`)

和歌山市西仲間町、西浜、大阪府貝塚市、日曜日も走り回った1日

クロス職人の坂口です。(‘ω’)

 

壁紙張り替え専門店クロスエスとしては日曜日は定休日になりますが、

調査依頼を日曜日にしてほしいというお客様が多くいらっしゃるので、その辺はもちろん柔軟に対応させていただいています。

最近は日曜出勤が増し増しで、平日にクロスエスの仲間に任せて代休を取らせていただく事もあります。

6月4日の今日は現地調査、打ち合わせ3件。

調査の1発目が10時待ち合わせという事もあり、朝一は新事務所の工事、床を剥がしました。少しずつ少しずつ。

クーラーを取り替えて、換気扇増設して。

そしてまだ事務所に張る壁紙の全くデザインが決まらず悩んでいます。(;´∀`)

クロスエスはやはり国産壁紙の工事をメインとしているので、国産壁紙で彩りたいなと思っています。

最近国産メーカーのハイグレードクロス(AA級)でデザイン性が高いなと感じるのが、王道のサンゲツではなくリリカラ。

リリカラのLIGHTっていうカタログは、これ輸入壁紙じゃないの?っていうぐらいの質感と豊富なデザインが揃っています。

リリカラのデジタルカタログのリンクを貼りつけておきます。リリカラLIGHT

床は・・・

土間でいいかなと考えています。( *´艸`)

お洒落なカフェも、床材の糊の後が残ったままの土間のところ結構多いです。内装仕上げ業ののくせに床を貼らない選択。

我ながら、型にはまるのが嫌いな男だなと自分で思います。(笑)

 

さて今日の現地調査は午前中は和歌山市西仲間町(実家の近所)と和歌山市西浜、午後からは大阪府貝塚市二色でフィニッシュです。

最近はお客様とお話しする機会をたくさんいただき、毎日本当に楽しく仕事をさせてもらっています。

6月は、現場の予定が徐々に埋まりつつあります。有難いことです。

壁紙張り替えのご依頼は、和歌山で唯一の壁紙張り替え専門店クロスエスにご相談ください。

 

和歌山市泉佐野市松風台M様邸でトイレの壁の張替工事

クロス職人の坂口です。(*^-^*)

今日は和歌山市泉佐野市松風台M様邸で、トイレの壁紙張り替えでした。

施工前の写真、仕上がりの写真はお客様の御意向で今回はありません。

お施主様が自宅にて音楽教室を経営されており、その生徒さんも利用するのでトイレを綺麗にしたいということでした。

壁紙張り替え専門店クロスエスはトイレのみのクロスの張り替え工事は

¥35,000~¥50,000の価格帯(税別)にて施工させていただいております。

経年劣化による剥がれなどの心配がない責任施工です。

 

今回のトイレの下地は全面モルタル下地で、適切なシーラー処理、適切な継目処理が行われていなかった為、

既存の壁紙の糊の成分がアルカリに代わり、剥がした壁紙自体が硬く硬化しておりました。

そしてモルタル下地お決まりの継目の跳ね上がり(カール)が見られました。和紙テープを入れていないとこの現象が起こります。

 

施工の工程の流れしては、トイレットペーパーホルダーなどの器具脱着、壁紙剥がし、シーラー処理、パテ下地処理、

パテ乾燥後研磨作業、掃除、クロス張り、コーキング、掃除の流れですね。

トイレは面積はありませんが、案外時間がかかります。

そりゃ、剥がしてぴゃーっと貼るだけなら、午前中に終わりますが(;´∀`)

午前9時から開始して終了時間は16時、同業者様の職人さんからすれば時間かかりすぎとおっしゃる方もおられるでしょう。

 

 

「魂が宿る」壁紙の仕上がりにも言える事です。

壁紙をどんな工程で張ったか?という事も仕上がりの面ではとても重要ですが、

僕は、職人がどんな気持ちで張ったかが大切と考えます。

その気持ちがお客さまに向いていればおのずと施工の質は上がるからです。

依頼主の奥様は外出しており、旦那様が仕上がりを確認してくださいました。(*^-^*)

奥様も仕上がりを見て喜んでくれている事でしょう。この度はご依頼ありがとうございました。(^^♪

和歌山市新通で大雨の中の新事務所での作業

クロス職人の坂口です。(‘ω’)

今日は雨がすごかったですね。避難指示も発令されるほどの大雨でした。

線状降水帯による断続的な雨。各所で被害が起きているとの事で一日も早い復旧を願います。

 

今日は和歌山市駿河町のワンルームマンションでクッションフロアとフロアタイルのの工事でした。

この現場は信頼のおける床貼り専門の職人さんにお任せして、僕は和歌山市新通にあるクロスエスの新事務所の工事へ。

先ずは壁紙の剥がし作業。壁紙を何回も張り替えていて、裏紙がミルフィーユ状態。

何層にもなる裏紙を剥がして剥がして、こりゃ大変。(-_-;)

ニットーのパワーシーラー全掛けして、湿気もこもりがちなので結露防止の

ガイダンエルシートの施工も視野に入れています。事務所として利用できるまでには、結構時間がかかりそう・・・・。

 

現場に入る前に、土砂降りの中、コーナンプロで黒の塗料を購入してきました。実はコーナンプロ、期間限定ですが、朝9時までにお買い物をすると、全品10%offなんです。昨今の材料高騰の流れの中でこのキャンペーンは有難いです。

 

そして、慣れない手つきで天井の塗装をしました。お察しください。(笑)

写真はクロスエスの従業員、こうちゃんです。

ジプトーンという天井に、塗装するのですが結構綺麗に塗るの難しいです(-_-;)

虫食いの穴に塗料が入っていかない・・・・。そこだけ白く残ってしまうんです。( ;∀;)

やっぱり塗装屋さんってすごい。

何とか黒の天井を塗り切りました。突っ込みどころ満載です。また進捗状況はこのブログでお伝えいたします。

新事務所の鍵をもらいました。

クロス職人の坂口です。(*^-^*)

今日は和歌山市の梶取にてアクセントクロスの工事でした。

今日はクロスエスのメンバーが和歌山市弘西とこちらの和歌山市梶取の2手に分かれて作業を行う予定でしたが、

少しトラブルが発生し、現場がキャンセルになりました。

和歌山市紀伊のお客様には大変ご迷惑をおかけしました。完全に自分のミスでした。申し訳ありません。

紀伊の現場は日を改めて、調整させていただきました。

 

さて、和歌山市梶取の現場の詳細はこちらの施工実績にアップしています是非ごらんください。和歌山市梶取M様邸施工実績

 

そしていよいよ新事務所の鍵をもらいました。(*^-^*)

和歌山の壁紙張り替え専門店としての事務所はおそらく当社クロスエスが初でしょう!

内装屋さんと呼ばれる事務所はたくさんありますけどね。

今日は夕方少し覗きに行ったのですが、なかなかの汚れようと劣化具合。(笑)

イメージって怖いですね、こんなに狭かったっけ?ってのが第一印象です。約13帖の事務所です。

1階のテナントを近所で見つけることができたっていうのも奇跡なんですが。

 

今回の事務所のコンセプトとして「アンティーク」「カフェっぽい雰囲気」が欲しいです。

実はもう、先日アンティークショップででっかい机予約してきました。( *´艸`)

240㎝×90㎝のでっかい机です。また事務所の改修工事状況も、こちらのブログにアップいたします。

楽しみだけど、現場もそこそこ入っているので、ぼちぼちやります。

明日は大雨のようです。皆様くれぐれもご安全に。

壁紙の継目についてのお話

クロス職人の坂口です。(^^♪

今回は壁紙の継目の処理、(ジョイント)についてのお話です。

92㎝幅の壁紙をいかに目立たないようにつなぎ合わせるか・・・

壁紙の継目の処理は、職人さんにとっては一番気の使う難しい作業です。

壁紙は接着剤を塗布した瞬間に横幅が全体の約2パーセント伸び、継ぎ目を処理した後、わずかですがそれ以上に縮みます。

その誤差がジョイントの透き間になって見えるわけです。これを「目透きする」といいます。

目透きは髪の毛1本分程度の透き間の事ですね。

カッターの角度や力加減、ローラーの抑え方、クロスの種類によっても透きやすい、透きにくいクロスがあり、

目透きが発生する理由は様々な要素が絡んできます。

 

2021年4月、神奈川県にお寺の金箔研修に行った際、師匠には壁紙のジョイントについてもいろいろと教わりました。

接着剤の選定、副資材のカットテープ、下敷きテープの幅、

継ぎ目が透きやすい天井のジョイントの透かないやり方など理屈からすべて教わりました。

こういった細かい技術的な部分は先人たちの学びであり、その点からも自分からの発信は避けますが、

現場で一緒になる和歌山の職人仲間達には少しずつ浸透しています。

これを教えたベテランの職人さんには「俺の30年のキャリア返せ」と言われました。(笑)

それほど衝撃的だったようです。

職人さん達には、差別的優位性を図れるその技術を安易に他人に教えることなく、

学びたいと思う向上心のある職人さんや、今後を担う若い人に伝えてほしいです。

 

皆様のご自宅の壁紙の継目を自分の目で確かめてみてください。

90㎝の幅のピッチで「あ、ここで継いでるな」っていうのがわかると思います。

よく見ると透き間がほんのわずかですがあると思います。

この方法でジョイントすると職人の自分でもどこで継いだかわからなくなるくらいジョイントは透きません。

和歌山の壁紙張り替え専門店クロスエスは、ジョイントの仕上がりに自信を持っています。

お見積りは無料で現地までお伺いいたします。お気軽にお問い合わせください。(*^-^*)

和歌山県紀の川市貴志川町長山にてカフェ新店舗のクロス工事

クロス職人の坂口です、(‘ω’)

今日は和歌山県紀の川市長山のカフェの事務所棟のクロス工事に来ています。

そして梅雨入りが発表されました。早くないですか?(-_-;)雨は嫌いです。

そして梅雨入りが早いからといって、梅雨明けが早いわけではないそうです。

毎年梅雨明けって7月中旬のイメージなので1ヵ月以上ジメジメした気候が続きそうですね(;´∀`)

 

今回はお世話になっている内装工事店の方から依頼を頂いたお仕事。いつもありがとうございます。

もともとあった建物をリノベーションしてカフェをオープンするそうです。(*^-^*)

 

さて今日の現場の内容ですがすべて新規下地。大工さんが張ってくれた下地にクロスを貼っていきます。

壁紙張り替え専門店のクロスエスですが、もちろん新築住宅やこういったリノベーション物件も施工させていただきます。

今日も雨で湿度が高く、壁のベニヤ下地は石膏ボードよりも吸水率が低く、パテと呼ばれる下地材がしっかり乾いてくれません。

扇風機を2台稼働させました。現場内に風を循環させます。

梅雨のこの時期は扇風機が大活躍します。

今回窓枠の両端に合わせてでアクセントクロスを施工予定で、その際ベニヤの継ぎ目に壁紙の継目を必然的に持ってこないといけないのです。以前のブログにも書いたと思いますが、このままパテの芯でジョイントすると必ず後々継ぎ目が開いてきたり、割れてきます。

それを防ぐ為、和紙の貼り付け(先和紙)と、下敷きテープをマスキングで軽く仮止め。

その上でジョイントを行います。これをやるとやらないのでは全く経年劣化の状況が異なります。

ボロボロに傷んだ下地の張替の現場でもジョイントだけはしっかりとめてあげたい現場や、

こういった新規の現場でもこの和紙テープは本当に重宝します。

僕が使用しているのは写真の左側、関東にある会社「トミナリ」さんの「雲隠れ和紙、くいさきテープ幅広」です。

関東から取り寄せてます。

和歌山はほんとに問屋さんで買えないものが多いです。(;´∀`)大阪の問屋さんでは買えるのに(-_-;)

この和紙は50m巻で¥3,000くらいと記憶しています。

今は、極東産機からこれに似た幅広の和紙も(写真右)販売されています。これはくいさきになってないのタイプです。

極東産機デジタルカタログの124ページに載っています。品番は12-7144です。

幅広の和紙。一つ持っておくと色んな所で活躍してくれますよ( *´艸`)全国のクロス職人の皆さんもおひとついかが?

 

丁寧な仕事をするだけ損する現在の建設業界?

クロス職人の坂口です。(‘ω’)ノ

「正直者が馬鹿を見る」そんな言葉がありますが、

昨今の建設業界のシステムには似たような空気を感じ、このような言葉が頭をよぎります。

それは「丁寧な仕事をする職人さんほど損をする」です。(‘Д’)

例えば、新築の住宅で大工さんが1階と2階に分かれて施工に入ったとしましょう。

1階の担当の大工Aさんは、ものすごく時間をかけて丁寧な仕事をする職人さんで、現場の清掃、整理整頓、養生まできっちり、仕事はもちろん抜群の仕上がりです。

かたや2階の担当の大工Bさんは、仕事のスピードが速く、仕事の質も普通レベルで、現場の整理整頓もある程度は出来ている。

正直、建設の事を全く知らないお客様からすると、どちらが丁寧な仕事をしてくれる大工さんなのかは、初見ではわからないですよね。

2人の大工さんは、工務店からは同じ条件で仕事を請け負っているのでやはりスピードのある2階のBの大工さんが

ゆっくり丁寧な1階のAの大工さんよりも報酬を頂けるわけです。

もちろんスピードと仕上がりのバランスを考えられるBの大工さんも仕事のスタイルとしてはそこまで問題はないと思いますが、

それでもやはり、お客様からすると一生住む予定の家をきっちり仕事をしてくれるAの大工さんに誰もがお願いしたいはずです。

 

そして新築住宅の中の仕事で「Aの大工さんしかできない刻みの仕事」があった場合はどうでしょう?

その場合はAさんに特別な報酬を渡さないと、Bさんと同じ条件では不公平な気がします。

しかし正直そのような特殊工事も、1式の請負い金額に組み込まれている場合が多いのが現状です。

 

僕達、職人の仕事は一人一人が自分の色を持った技術職。こういった悩みは職人さんからよく話を聞きます。

手間暇かけたところで、報酬が同じならその手間を省いてスピード施工に切り替えるしかない。

綺麗な仕事をする職人さんは自分の仕事に誇りを持っている方が多いので結局手を抜けない。

 

工務店側からすれば限られた予算で、大工さんには現場をしっかり納めてもらいたい。

大手ハウスメーカーなどの大企業になればなるほど末端の職人さんの現状は見てもらえないんでしょうね。(;´∀`

しかし職人さんがいるから成り立つ業界であること、これもまたゆるぎない事実です。

 

僕は毎日現場に出ている職人でもあり、お客様と直接お話する営業マンです。

だから職人さんの気持ちも、下請けの工務店側の気持ちもよくわかります。

綺麗な仕事をする職人さんには、工務店側が仕上がりに対しての正当な評価をして、

その対価をいただける業界になっていくことを願うばかりです。

現地調査の重要性

クロス職人の坂口です。(*^-^*)

「現場は生き物」とよく言いますが、壁紙張り替え工事はまさにその言葉を体現しています。

「剥がしてみないとわからない」これにつきます。剥がしにくければ時間はいくらあっても足りない。

剥がした後の下地の状態が芳しくなければ、下地処理で時間を取られる。

毎日のスケジュールを自分で管理している職人さんには厳しい条件がそろっています。

それによって予定していた翌日の次の現場に入れないという状況が起きてしまいます。

クロスエスは職人が現地調査に行くことで、出来る限り自分の目で現場のクロスの劣化状況を判断、情報収集をしてお見積りを提出します。これが他のリフォーム屋さんと決定的な違いです。

下地の種類が石膏ボードか、ベニヤ板か。ひび割れの状況は?カビはあるか?

それだけで施工のアプローチがまるっきり違います。

そしてリスクが起こったときの為に作業工程は少し余裕を持たすようにしています。

 

お客様の大切な家。それに携わらせていただく。そして僕たちが仕上げた壁紙をみて感動してくれる。

壁紙張り替えはお客様の喜んでいる顔が見れる数少ない建築のお仕事だと思います。

僕がこのお店を立ち上げたのも、お客様と直接お話がしたかったからなんです。

決して安くないお客様の「リフォーム」というお買い物に常に新鮮な壁紙施工を届ける。

これが壁紙張り替え専門店クロスエスのモットーです。現地見積は無料でさせていただいています。

お客様のご依頼、お問合せお待ちいたしております。(#^^#)

 

なんてことだ!愛用していた目透しカッターの廃番が決まりました( ;∀;)

クロス職人の坂口です。(‘◇’)ゞ

僕達クロス屋さんのお仕事はカッターナイフが命といっても過言ではありません。

カッターの刃をポキポキ折りながら、常にフレッシュな切れ味の状態でクロスを貼るのです。

一般の方にしてみればカッターなんて家に一本あれば事足りると思うのですが、クロス屋さんはその使用頻度の高さからカッターの刃が消耗品ではなく、カッターの土台自体が消耗品なんです。

昨日大変ショックなことが判明しました。僕がメインで使用していたカッターが廃番という情報を聞きました。

それがこの貝印が出している職専「目透しカッター」です。

指でカチカチ出すところが緩くなってきたら買い替えのタイミングです。

一般的に使用されているカッターに比べ刃は細く、小回りの利くカッターでした。

点検口などの切り込みや、細いところのフリーハンドでの切りつけ、そしてこの白刃がよかった。

切れ味が黒刃に比べて長持ちする。以前のカッターのコラムにも書きましたが「白刃は刃物の先生」なんです。

何年もこのカッターを愛用していたので、なくなってしまうとなると、僕の職人人生にピリオドが・・・・

とそこまで大げさな事ではありませんが(;´∀`)、また新たなメインのカッターを模索しなければいけません( ;∀;)

再販、またはリニューアル前の廃番ではないのかを貝印のお問い合わせフォームにメールしてみました。

「早速ではございますが、お問い合わせをいただきました職専目透しカッターにつきましては、廃番となっており、現在モデルチェンジや再販の予定はございません。」

このような回答が・・・やはり再販はないようです。あーショック。

周りの職人仲間も愛用している人が多かったので皆ショックを受けています。

早く自分の手になじむ新たなカッターに出会えますように。

和歌山にこれを実践している職人はいない?壁紙ラッピング施工。

クロス職人の坂口です。(*^-^*)

神奈川の師匠のもとで悔しい思いをしてから僕の壁紙施工のスタイルが一変したことは以前のブログで書かせていただきました。→過去記事はこちら

神奈川ですごした濃厚な3日間で学んだことの一つに、壁紙の裏に方眼フィルムをつける「ラッピング」があります。

通常は壁紙に糊を塗布する際、写真のように糊付け機からでてきた壁紙をたたみます。

 

しかしこのラッピングは折りたたむことなく壁紙を丸めていく保存方法です。

このラッピングは極東産機から出ている「ラッピングβ」という高額でバカでかい機械でしか出来ないと思っていましたが、僕たちが普段使用している糊付け機でもできてしまうんです。その糊付けの方法については先人達の知恵と努力の結晶なので公表は出来ませんが、このラッピング施工を取り入れることによって自分の壁紙施工の選択肢が非常に増えたと思います。

職人さんならわかると思いますが、たたみシワをつけたくないクロスってありますよね?

裏打ちアリの塗装調クロス、紙クロス、珪藻土クロス、表面強化クロス、このクロスには必ずラッピングを用います。

このラッピングのデメリットとしては、ラッピング自体が高額なのと、ラッピングフィルムのゴミがやたらたくさん出るのと、糊付け作業が普段の時間の倍かかることですかね。(-_-;)

しかしたたみシワがないクロスの施工はとても安心感があります。しかもラッピングがあることで接着剤の乾燥を防ぐ。

接着剤である糊をしっかり壁紙になじませてあげることができます。

実はたたみシワってとりきれてないことが多いんです。壁に横から光を当ててやるとよくわかります。

僕は時間とお金を使って施工の安心が買えるなら安い物だと考えています。

仕上がりにおける、お客様からの信頼はこの仕事を続けていく中で最も重要なことだからです。

和歌山で自身でラッピング施工を行っている職人さんにいまだかつて出会ったことがありません。

和歌山に、もしラッピングやってるよ!って人がいたら連絡ください。

ラッピング談議に花を咲かせたいです。笑

壁紙を張り替えた際に発生する浮きについて

クロス職人の坂口です(#^^#)

今回は壁紙(クロス)張り替えの際に発生する浮きのお話。

 

一般的に販売されている国産メーカーのクロスははもともと2層構造になっています。

張替工事の際、クロスを剥がすと表面の1層だけが剥がれ、2層目の白い紙だけが残ります。

その2層の白い紙の上に新しいクロスを貼るのですが、クロスを貼った瞬間からその2層目の紙が浮いてくることが多々あります。

出来るだけその浮き紙の発生を抑えるように下地処理を行うのですが、すべての浮き紙を抑えるのはプロの僕達でも100%無理です。

お客様からすると、貼った瞬間に壁紙が浮いてくるとこと自体が施工不良と感じる方もいらっしゃいます。

そりゃそうですよね・・・僕もお客様の立場からすれば、「こんなに浮いてるけど大丈夫なの?」ときっと感じると思います。

 

壁紙を貼った瞬間の浮きの原因は、

「もともとの壁紙が接着不良を起こしたパテ下地のの上に、糊の水分が浸透。糊の水分、湿気でその紙がふやけた状態になっている」

これですね。(‘ω’)ノ

 

それでは果たしてその浮き紙がは直るのか?

結論から申し上げますと直るんです。(*ノωノ)

糊の水分は下地材の吸水と壁紙表面の通気性によって少しずつ接着し、最後は紙の貼る力で綺麗に張ります。

障子紙の張りたてのしわが霧吹きをかけてやればパーンとはるメカニズムと一緒ですね。

 

もちろん浮き紙もなおる浮き紙と、直らない浮き紙があります。

その辺は職人の現場での判断になりますが。

毎回クロスエスが施工の工程に加えている、浮き紙を防止するシーラー処理はとても大切な作業ですね。

シーラー塗布によって事前に浮き紙を選定できるし、吸水を安定させる効果も期待できます。

これにより均一に水分が浸透して、万が一浮き紙が発生したとしても、吸水率の安定により、糊が乾ききる寸前でバランスよく張るわけです。

 

 

「浮き紙を制すものは壁紙張替えを制す」これも師匠に教わった言葉です。

張り替え専門店として工事に携わらせていただくたびに、本当にそう感じることが多くなりました。

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